HPHの取り組みとして~すこしお生活を行いました~
当院では、年に1回HPH(※)委員会が主催して「HPH発表会」を開催しています。今年の医局の取り組みとして、普段の食生活の意識づけを目的に、昼食時に塩分を押えた野菜を週1回提供することにしました。調理は医局事務課が担当し、開始時・終了時に血圧と尿中塩分濃度(ウロペーパー)で測定しました。
医療福祉生協では、「すこしお」といって塩分控えめの食生活で、 一日の塩分摂取量を6g以下にするよう 推奨しています。組合員さんも班会などで尿中塩分測定をされています。
8月から12月末までの18回、医師と事務15人が参加。メニューは、酢の物やサラダ、煮物とバリエーション豊かに提供しました。1回のメニューの塩分は最小0.3%~1.5%でした。
尿中塩分濃度測定の結果は、増減なし5名、減少3名、増加4名で、開始時・終了時ともに平均は7,83gで変化はありませんでした。
アンケートでは「素材を生かした薄味の料理はたいへんおいしかった」「塩分控えめでも意外と味がついていておいしく食べられた」と感想が出されました。作り手の感想は「案外塩分のことを考えず食事を作っていたと反省した。人に提供するプレッシャーを感じながらも楽しくできた」が出されました。塩分を意識して野菜を食べることがよい意識づけとなりました。
データとしての変化はなく残念でしたが、意識付けにはやや貢献できたかと思います。来年の取り組みには「糖質制限」「階段利用の促進」などの提案もあり、引き続き「健康づくりは医局から」に取り組みたいです。
※HPHとは、Health promoting Hospitals&
Health Servicesの略で、健康増進・ヘルスプロモーションを実践する医療機関や介護・福祉の事業所
医局担当:S